子どもの頃 リンゴはご馳走でした。病院のお見舞いの果物は、バナナであり、今の、アールスメロンや、花などは想像すらできない時代でした。
当時はリンゴは、三種でした。国光は、木箱に入っていて、今の味覚では、甘みが薄く日持ちはする、ご馳走でした。印度リンゴは、黄緑系の甘い高級リンゴ、これも、入院見舞いの印象。子どもごころに、インドでもリンゴ栽培ができると思っていました。そして、紅玉は、リンゴの王様 深紅の小玉で、噛むと酸味が感じられ、その後に甘みが口に広がり、これが、リンゴと思っていました。
その後、品種改良が進み、国光も印度リンゴもお店で見かけることはなくなりました。今、個人的には、ふじが甘く、歯ごたえがあり、バランスがよく好きですが、紅玉だけは、残りました。
酸味の強さが、お菓子作りの素材として魅力のようです。パイなど作りませんので、生食でかじると、酸っぱさが、口一杯に広がり好きです。リンゴは紅く甘酸っぱいものとの思いもあり、懐かしい味です。