頭を上げると、さっきは気づかなかった黒松林の蟬しぐれが、耳を聾するばかりに助左衛門をつつんで来た。
藤沢周平の名作「蟬しぐれ」の最終章の一行です。海坂藩の幼馴染の、文四郎とふくの淡い恋を描いた青春時代小説です。藤沢作品はどれも好きですが、特に好きな愛読書です。
私にとってセミは、
以前 仕事で、セミリタイアしましたと言うと、お疲れさまでした、あるいは、悠々自適ですねと言われます。何気に セミを連発していましたが、セミは半ばと言われています。昆虫のセミの一生を思えばまだまだです。
アブラゼミやミンミンゼミの賑やかな鳴き声も夏らしいが、ヒグラシの姿、鳴き声が好きです。
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