映画「あなたへ」を観ました。
平日の、午後6時からの上演でしたので、2組4人の観客でした。
高倉健81歳 6年ぶりの映画出演です。
あらすじは、富山の刑務所の刑務官の主人公が、妻の遺骨を散骨するため、妻の生まれた地長崎県平戸まで車で行く物語です。散骨は、亡き妻の希望であり、平戸行きにもう一つのメッセージも込められています。
ロードムービーですので、旅の途中でのさまざまな出来事が、物語となっています。
個人的には、ロードムービーはあまり好きではありません。
物語が、単調になりやすいので。
結末で、どうなるかと期待していました。
ラストでは、目がウルウルしてきました。観て良かった。
観終わった後、配偶者は、出会ったそれぞれの夫婦の、愛の物語ネと語り、
私は、海を語る物語と感じました。
ロードムービーにはかかわった、多くの夫婦の物語が紹介され、背景は、全て海です。
高倉健が、カッコ良すぎる。
妻に先立たれた悲しみを、淡々と内に秘めた演技ができるので。
思いっきり泣けばよいのに。でも、それでは映画にならないので。
そして、ホントの主人公は亡き妻役の、田中裕子だと感じました。
笑っているのに、泣き顔。泣いているのに、笑顔が見える。
希有の女優さんです。
親うさぎ、健さんほどカッコよくないから、泣きたくないから、
先に逝きたいです。