泊真美子さんのコンサートは、北風吹く寒い冬の日でした。
MCで、好きな作曲家はベートーヴェンです。
人生と真っ向から向き合う、彼自身の姿が音楽から滲み出てきて、
第九に至ると語っています。
CDの解説のあとがきに感銘を受けたので転記します。
~CD製作を終えて~
人として多くの試練と共に歩み
もがき、悩み続けた20代だったと思います。
そんな中で、少し気がつきました。
どんなに泣いても、望んでも、どうにもならない時代があり
私は、大宇宙の中の小さな生き物。
目に見えぬものに支配され生きているのだということを。
「私は、私。」「なるようになるさ。」
その言葉の意味が、分かるようになってきたことが
一歩 歩んだのかと思えます。
そんなことに 気付かせたくれた「ベートーヴェン」に心から、
感謝しています。
泊 真美子
演奏のピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」は、感動しました。
作品を描ききり、熱い思いが伝わりました。